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1981年から1988年まで、「勝利打点」というルールが採用されていて、最多勝利打点がタイトルの一つとなっていました。”記録の神様”と呼ばれた宇佐美徹也氏の著作「プロ野球記録大鑑」の中で、この勝利打点に関してアイディアを披露されています。
今回は、このアイディアを踏まえたものを「宇佐美式勝利打点」と名付け、今年度の成績に当てはめてみました。
公式記録に採用された当時、勝利打点のルールは以下の通りである(宇佐美徹也著「プロ野球記録大鑑」より)

①先取点をとったチームが、そのまま一度も追いつかれることなく、最後までリードしたままの状態を保って勝った場合は、最初の得点を叩いた打者。

2018年5月27日阪神vs巨人12回戦(甲子園)
巨人 000 000 001 |1
阪神 020 110 23x |9
2回裏中谷が2ラン本塁打で先制点。その後も追いつかれることなく終了したので、中谷が勝利打点。

②途中、同点、逆転など試合がもつれた場合は、最後の勝ち越しとなる得点を叩いた打者

2018年5月26日西武vs日本ハム9回戦(メットライフ)
ハム 100 020 200 1 |6
西武 001 102 010 0 |5
二転三転する展開も10回表鶴岡のタイムリー二塁打が決勝点となり、鶴岡が勝利打点。

①、②で勝利打点とした得点が失策、暴投、捕逸などで入って、打点を記録されない場合は、該当者なしとなり、犠打、犠飛、内野ゴロ、四死球、打撃妨害、野選など安打以外で打点を記録された場合は勝利打点打者となる。

導入時にはかなり異論もあり、打点王があるのに同じ種類の賞を増やすのはいかがなものか?といったものや、フロック的な要素が強いタイトルを価値ある打者と評価するのはナンセンス!、年間15前後のタイトル争いではつまらない!という意見もあって、1988年限りで公式記録での発表は無くなった。

宇佐美氏は、この勝利打点を一工夫して、1試合1選手ではなく複数人選べるようにしたら良いのでは?という事で次のようなアイディアを加えれば?としている。

(1)結果的に最後の2点リードとなる打点を挙げた選手
(2)その試合で4打点以上を挙げた選手

このようにすると、「打撃戦で満塁本塁打を打った選手がいるのに併殺崩れで1打点を記録した選手だけが勝利打点をもらうというような欠点は補えるし、1点リードしたあとの追加点の相手に与えるダメージがいかに大きいか反映することもできる。また、うまくその場面に回ってくるかこないかの運、不運も機会が増えることで少なくなり、フロック的な要素を薄める効果も期待できる。(プロ野球記録大鑑より)」としている。

例えば
2018年5月26日広島vs中日11回戦(マツダスタジアム)
中日 111 001 030|7
広島 000 201 012|6
1回表アルモンテ二塁ゴロの間に三塁走者京田が生還して先制点、その後同・逆転はなかったのでアルモンテは勝利打点打者となる。
2回表大野奨がスクイズで2点目を取ったものの、4回裏1点差に詰められたので勝利打点の権利は消滅し、8回表堂上のタイムリー安打で5対3となり、最後の2点リードとなる打点だったので堂上も勝利打点打者となる。

2018年5月16日楽天vsソフトバンク8回戦(楽天生命パーク宮城)
ソフト 102 032 004|12
楽天 201 000 100| 4
5回表松田がタイムリー安打で4対3と勝ち越し、福田がタイムリー二塁打で5対3としその後同・逆転は無かったので、松田、福田が勝利打点打者となる。この試合デスパイネが4打点以上だったので、デスパイネも勝利打点打者となる。

これまでのルールを踏まえて今年度の勝利打点打者を出してみました。
(左より順位、名前、勝利打点数、カテゴリー別勝利打点数〔旧勝利打点に該当するものをAとし、上記最終2点リードに該当するものをB、4打点に該当するものをCとし、ABやBCなどは複数該当するもの〕
usamikatidaten


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