tabatomoたばともデータ


1961年のセ・リーグ投手陣の先発を少し詳しく見てみます。
注意点
・与球(BHB)は、四球+死球の値です。よって投球回あたり与四球・被安打数合計(WHIP)は与四死球として計算しています。

・Team Totalsの自責点(ER)は、各投手の自責点を合計した値です。
よって公式発表の数字とは異なっていることがあります、ご注意ください。

・防御率(ERA)は、現在の計算式を使っています。
よって公式発表の数字とは、端数イニングの扱い方が異なっています、ご注意ください。

・チーム防御率(ERA)は、Team Totalsの自責点(ER)を使って計算しています。
よって公式発表の数字とは異なっていることがあります、ご注意ください。

・ここで載せている勝ち投手、負け投手は基本的に当時発表されたものを動かしていません。


この年は現在と違う勝ち投手を決めるルールがありそのルールとは(宇佐美徹也著、プロ野球記録大鑑より)

①「先発投手が5回投げ、リードの状態で退いても得点可能の走者を残していてリリーフ投手がこのピンチを切り抜け以後も内容が良いと記録員が判断した場合は、そのリリーフ投手に勝ちを与えてもよい」

②「リリーフ投手が同じ回に2人以上出た場合、第1、第2アウトをとった投手がその裏の得点をもらえる」

例:2017年5月6日DeNA対ヤクルト8回戦(横浜)
DeNA7番手H三上2/3回、8番手○砂田1/3回

DeNAが11回裏1点をとりサヨナラ勝ちし、現行では11回表に3アウト目をとった投手(ここでは砂田)が裏の得点をもらい勝ち投手だが②のルールでは、勝ち投手は第1、第2アウトをとった三上が勝ち投手になる。

またこの年から新しく「同点になれば試合は新しく始まったものとして扱う」というルールに、注として
③「この項は回の表裏が終わったときにおける両チームの得点が等しかったときだけに適用する」が付記された。

例をあげると、2017年9月5日・広島対阪神21回戦(マツダスタジアム)

T 021 011 002
C 203 000 102x

T 藤浪(4回5失点)-岩崎(1回0失点)-H藤川(1回0失点)-髙橋(1回1失点) -石崎(1回0失点)-●ドリス(1/3回2失点)
C 野村(5回4失点)-ジャクソン(1回1失点)-H一岡(1回0失点)-H今村(1回0失点)-○中﨑(1回2失点)

この新ルールでは、9回の表が終わった時点では阪神のリードとみなさず、裏が0点となってはじめて阪神のリード扱いになるのだが裏に2点が入って帳消しとなり、以前の状態(6-5)での考え方に戻ることになる。よって勝ち投手は7回に投げた一岡となり、負け投手は7回にリードを奪われた髙橋となる。

③に該当するのが4例あり、以下の投手は1勝減らして記録する。
広島・大石清

以下の投手は1敗減らして記録する。
巨人・藤田元司、大洋・鈴木隆、島田源太郎

セ・リーグ先発投手少し詳細に
1961Se2


防御率順です。(規定投球回130以上)
1961Se2_2


前に取り上げましたみなし勝利順の上位10傑です。
HQS(ハイクオリティスタート・7回以上を投げ、自責点2以内に抑えることで1つ記録)達成数をみなし勝利数・RW
QS(クオリティスタート・6回以上を投げ、自責点3以内に抑えることで1つ記録)未達成数をみなし敗戦数・RL
運数・LNは先発勝利数からみなし勝利数を引いたもので、マイナスだとその分勝ち星を損していると考えていいと思います。
リ質・RHQは、昔の投手はリリーフでも長いイニングを投げる事が多かったので、リリーフでHQS相当のピッチングをした回数を記録しています。
1961Se2_3


簡易版・リリーフ詳細版はこちらで
簡易版   リリーフ詳細版

同年パ・リーグの先発詳細版はこちらで
1961年のパ・リーグ投手陣 先発詳細版

前年・翌年のセ・リーグ先発詳細版はこちらで
1960年先発詳細版   1962年先発詳細版

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