tabatomoたばともデータ

2014年5月3日に取り上げましたのを加筆して再び上げています。

おそらく東大出身選手でNPB公式戦唯一の本塁打を記録した井手峻の全本塁打一覧を見てみます。
一軍出場年は1967~1976年で、1973年のみ
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唯一の本塁打は1973年5月5日の対巨人戦、中日が3対1でリードして迎えた4回裏長嶋茂雄の2ラン本塁打、柳田俊郎のソロ本塁打で一旦逆転されたものの、6回表大隅正人の犠飛、高木守道のタイムリー二塁打で再び逆転、しかし中日3番手星野仙一が柴田勲にタイムリー安打を打たれてまたまた同点で延長戦、10回裏二死で守備固めで起用された井手が巨人4番手高橋一三から左翼への本塁打で勝ち越し、10回裏も9回途中から登板の水谷寿伸が0点に抑え6対5で勝利。なお水谷はプロ入り15年目で後楽園球場での初めての勝利だった。

讀賣新聞上で本塁打について井手は「延長戦で、二死無走者。おまけにフルカウントでしょう。ほんと、ホームランを狙っていたんです。それで内角球が来たら、思い切り引っ張ってやろう、と心の準備までしていたんです。打ったのは、真ん中の甘いストレート。フルカウントだし、高橋一はきっとストレートを投げてくる、という予想も当たりました。
えっ、その瞬間の気持ち?カーッとなり、夢中でベースを踏んで、ホームインしたとき、ニッコリしました。まさに念力でした・・・・」と語り

また野球について「ええ、そりゃあ、何べんもやめようかと思いました。でも野球が好きなんですね。趣味を聞かれても”野球”と答える以外にないんです。ぼくをよく理解してくれた与那嶺監督との出会いが、ぼくに野球を続けることを決心させたんです・・・。」と語っている。

なおこの日東京六大学野球では東大が法大に勝ち、一橋大との対抗エイト戦でも快勝し、東大デーの一日だった。

今回、付録で全安打一覧も掲載します。
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なお、359試合中スタメンは、投手時代の3回と野手時代の2回のみ。野手時代2回のうち1度は偵察メンバーの扱いだったので、実質1974年7月11日ヤクルト戦の1度だけだった。

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