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 歴史的な稲尾和久の42勝を分析してみよう。

1961-PL-P

意外なことにこの年の優勝は南海だった。先発の柱はスタンカ。杉浦も11勝しているが先発は20試合。むしろ救援で勝ち星を稼いでいる。救援専門の皆川が22SP、隠れたエースになっている。杉浦は21勝を挙げているが、投手陣全体では3番手と言う感じ。

 

2位は東映。土橋が27QS、久保田が25QSという凄さ。ただ他の先発陣が貧弱。救援も土橋がエース。典型的な大投手パターン。橋詰は今でいうセットアッパーだ。

 

そして3位が西鉄。稲尾は81勝のうち42勝+11セーブ、過半数の勝利に関わった。稲尾を除くと先発は2637ERA3.48、救援は1357SVERA3.33、稲尾への依存が大きすぎたことが3位と言う結果を招いたのだと言えよう。

得に先発。稲尾はQS%実に90%、残りの先発は29%、他の投手が先発してもすぐに稲尾に託すという体質が見える。稲尾の記録は、NPBの大投手の時代のピークであり、終わりの始まりを意味していると思う。

 

大毎、小野正一は先発ではまずまずだったが、救援で星を8つも落としている。前年の活躍が負担となっている感じだ。杉下茂が中日から移籍して3年ぶりに一軍復帰。救援で働いているが、この年限りで引退している。

 

阪急は、ヨネカジが先発ではきっちり同じ投球数を投げて12勝ずつ。しかし負け越している。内容では梶本の方がずっと良かった。救援で目立った投手がいない。

 



近鉄は361031分と歴史的な大敗。先発では5勝した投手もいない。ミケンズが少しましな投球だが、QS40だけ。

救援で徳久が13勝をしているが、最初から捨てゲームのような試合が多かったわけだ。

南海から一昨年移籍した宅和本司はこの年が最終年。

 


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