tabatomoたばともさんデータ
稲尾が42勝を挙げた歴史的な年。しかし優勝は南海ホークスだった。
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今回も19561960年と同様にここで載せている勝ち投手、負け投手は基本的に当時発表されたものを動かさずにそれをもとにセーブ・ホールドをつけていますが、この年も現在と勝ち投手を決めるルールに違いがあり

 

そのルールとは(宇佐美徹也著、プロ野球記録大鑑より)

 

 

①「先発投手が5回投げ、リードの状態で退いても得点可能の走者を残していてリリーフ投手がこのピンチを切り抜け以後も内容が良いと記録員が判断した場合は、そのリリーフ投手に勝ちを与えてもよい」

 

②「リリーフ投手が同じ回に2人以上出た場合、第1、第2アウトをとった投手がその裏の得点をもらえる」

 

例:2013年ヤクルト対広島5回戦(神宮)

 

ヤクルト7番手H大場2/3回、8番手○久古1/3

 

ヤクルトが12回裏1点をとりサヨナラ勝ちし、上記は12回表を投げていた投手だが現在では、3アウト目をとった投手(ここでは久古)が裏の得点をもらい勝ち投手だが②のルールでは、勝ち投手は第1、第2アウトをとった大場が勝ち投手になる。

 

 

また前の年から、新しいルールとして「同点になれば試合は新しく始まったものとして扱う」というルールに、注として

 

③「この項は回の表裏が終わったときにおける両チームの得点が等しかったときだけに適用する」が付記された。

 

 

例をあげると、2013年6月29日・ロッテ対ソフトバンク11回戦(QVCマリン)

 

H 001000001

 

M 100000011x

 

H パティーヤ(6回1失点)-H五十嵐(1回0失点)-ファルケンボーグ(1回1失点)-●千賀(1/3回1失点)

 

M 西野(8回1失点)-○益田(1回1失点)

 

 

この新ルールでは、9回の表が終わった時点では同点とみなさず、裏が0点となってはじめて同点扱いになるのだが裏に1点が入って帳消しとなり、以前の状態(2-1)での考え方に戻ることになる。

 

よって勝ち投手は8回まで投げた西野となり、負け投手は8回にリードを奪われたファルケンボーグとなる。

 

 

今回②に該当するのが1例あり、変更された投手に現在だとホールドが記録される。

 

巨人・H中村稔→○藤田

 

 

また③に該当するのが13例あり、以下のように勝ち投手・負け投手を変更して記録する。

 

大毎・ディサ→●若生、西田→●小野、西田→○杉下

 

東映・金山→○岡田、富永→●土橋、橋詰→●バウアー

 

近鉄・ミケンズ→●江崎、徳久→●久保

 

南海・舛井→○杉浦、金彦→●田沢

 

阪急・佐藤→○秋本

 

大洋・鈴木隆→●秋山、島田源→●秋山

 

広島・長谷川→○大石、巨人・藤田→●伊藤

 

 

あと調査が完全でないもの

 

・自責点が1少ない

 

阪急・佐藤

1961-PL-RP




稲尾は確かにピークにあったのは間違いない。
78登板の内、48回は救援。29セーブポイント。しかも145回を投げる。昔の投手のすごさはせんじ詰めれば「救援登板のすごさ」だということがわかる。

稲尾と同じ登板数の橋詰文男は2年目、登板数は同じだが稲尾とは全く違う次元の登板であることが数字からもわかる。


橋詰はキャリア5年、通算11勝で終わる。


皆川睦男は稲尾を上回る151回を投げる。南海優勝の原動力の一人だ。


対照的に杉浦はピークを過ぎた感がある。

 

大投手の時代の最後のピークはこの年であろう。


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