王貞治の守備成績を紹介したら、長嶋茂雄を紹介しないわけにはいかない。

⇒長嶋茂雄
ダイヤモンドグラブ賞は1972年から制定されている。長嶋は引退前年までの2年間、受賞している(73年は大洋、ボイヤーとシェア)。

Gは試合、TAは総守備機会(PO+A+E)、POは刺殺、Aは補殺。Eは失策。失策の内訳のGはゴロ、Tは送球、Fはフライ、Cは捕球)。DPは併殺。F%は守備率。RFは、TA/G。1試合当たりの守備機会。守備範囲の広さを表す。

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長嶋の時代になると、各野手の守備率は今と変わらなくなる。グローブが今と同じになり、グランドも整備されたからだ。

長嶋は17年間、レギュラーの座を明け渡さなかったが、守備位置でも99.1%は三塁手を守っている。

三塁手としては今も最多出場記録を持っている。

守備率は守備力を表す数値としてはあまり意味がない。ただ、エラーの内容を見ると、長嶋の守備力の変化が見える。1年目に14もあった送球ミスは次第に減ってきている。しかし、フライの捕球ミスが30歳を超えるころから増えてくる。捕球のミスも晩年にはわずかとはいえ出現している。

RFGは、長嶋の守備力を明確に示している。1年目4.15もあったが、65年以降は3.5に達していない。

もちろん、途中交代があるとRFGは下がるので、正確な比較はできないが、守備範囲は徐々に狭まっていったのだろう。

最近3年のNPBの三塁手の守備成績。


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驚くのは、RFGが3.0に達した選手が一人もいないこと。

これは何を意味しているのだろうか。まさか選手の途中交代が増えたわけではないだろう。

王貞治の守備成績の時にも言ったが、最近の投手は奪三振が多いので、捕手を除く野手の守備機会は減る傾向にある。
しかし、それだけでは説明がつかない。
守備範囲が狭くなったのか。遊撃手との守備エリアが変わったのか。人工芝の影響もあるのかもしれない。

ともあれ、長嶋の時代とは、守備を見てもNPBは大きく変化したことが分かる。

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