俊足と青手袋で人気のあった選手。メガネをかけてプレーをしたのが印象に残っている。
057-Tadashi-Matsumoto




【キャリア】

兵庫県尼崎市出身。報徳学園から早稲田大学。六大学では俊足で鳴らす。77年ドラフト5位で巨人に入団。外野手として活躍。86年引退。巨人、楽天コーチ、解説者。

【タイトル、それに準ずる記録】

●盗塁王2 ○最多三塁打2    

・打撃10傑入り0 ・OPS.900以上0 ・RC100以上0 規定打席以上5シーズン

ベストナイン1 オールスター出場6 ゴールドグラブ3

【論評】

打者としての松本は見るべきものが少ないが、俊足は群を抜いていた。この足をアピールしようと考えた長嶋茂雄の演出によってスターになった。ただし、無理に盗塁を奪いにいくケースも多く、盗塁死はやや多い。ただ俊足は30歳を過ぎても衰えなかった。広島の高橋慶彦、横浜の屋舗要という走り屋が同時期にいたため、盗塁王は2度しか獲得していないが、リーグトップクラスを維持した。

守備面でも守備範囲は広かったが肩が弱く、外野手としても信頼のおける存在ではなかったが、ひたむきなハッスルプレーが人気となった。不器用だが、何事にも前向きに取り組む選手だったと記憶している。

86、87年と1番打者としては物足りない成績に終わると、首脳陣は大型リードオフマンの蓑田浩二を阪急から獲得すべく、松本をトレード要員とした。犠打の少ない松本は2番打者のタイプではなく、巨人にはポジションがなかった。しかし、福本豊の衰えが著しい阪急では(翌年引退)、1番打者として活躍できる可能性は大いにあった。にもかかわらず、松本は引退を発表。33歳だった。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!