巨人にノンブランドで捕手として入団するというのは、多くの場合控えに甘んじることを意味している。競争を勝ち抜いた稀有の存在。
067-Shinichi-Murata





【キャリア】

滝川高校から84年ドラフト5位で巨人入団(なぜか巨人軍の捕手には兵庫県出身が多い)。捕手として活躍。2001年引退。巨人コーチ、解説者、巨人コーチ95年。

【タイトル、それに準ずる記録】

・打撃10傑入り0 ・OPS.900以上0 ・RC100以上0 規定打席以上0シーズン

ベストナイン1 オールスター出場2回

【論評】

90年代初頭、巨人の弱点は捕手だった。他球団から移籍の中尾、有田や吉原、杉山など力が近接した捕手が多くいてレギュラーが定まらなかった。この中から一頭抜けだしてレギュラーの座をつかんだのが村田真一である。とはいっても、常に競争者がいたため規定打席には達したことがない。「相対的比較」での正捕手に甘んじた。ライバルに比べて弱肩だったが、リードが良く、また勝負強い打撃と長打力でライバルに差をつけていた。言わば総合力で、きわどく正捕手だったと言えよう。

阿部慎之介の入団と入れ替わる形で引退。もはや敵わないと判断したのだろう。

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