バットに当てる技術ではNPB屈指。今思えば、イチローと良く似たタイプの選手だった。
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【キャリア】

大阪市東成区出身、PL学園高校から法政大学を経て74年南海にドラフト2位で入団。外野手として活躍。86年近鉄移籍。92年引退。オリックス、ダイエー、ソフトバンクコーチ。

【タイトル、それに準ずる記録】

●首位打者1 ●最多安打1 ○最多三塁打2
・打撃10傑入り5・OPS.900以上1 ・RC100以上1 規定打席以上12シーズン
ベストナイン4、ゴールドグラブ1、オールスター出場4回

【論評】

PL学園では新美敏と同期。法政大学では山本功二の一学年後輩。小柄だがシュアな打者として、大学時代に頭角を現した。

体が細く、長打は少なかったが、入団一年目から巧打が目立っていた。2年目には上位を打つようになった。
滅多に空振りをしない打者であり、バットコントロールは抜群だった。また、バントの技術にも優れており、新井の前に走者が出ると、さまざまな作戦を立てることができた。

足も速かった。盗塁数はそれほど多くないが、投手の隙を窺うのがうまかった。野球センスにあふれた打者だった。
ただ、早打ちで四球は少なかった。スランプは比較的長かったように思う。

自身の体型に似ず、小柄で俊敏な野手を起用するのが好きだった穴吹義雄監督によって引き立てられたが、杉浦忠体制になったときに、トレードで近鉄へ。長距離打線が完成しようとするこのチームでは、リーグ屈指のリードオフマンとして活躍した。

87年には、.366、184安打を放って首位打者になった。この頃には、長打力も付き、3番を打つこともあった。
40歳まで現役。2000本安打を記録して引退。

オリックスのコーチとしてイチローを指導した。同じような天才的な資質を持つイチローの理解者だったと言われる。

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