今年だけ見れば、剽軽なベンチウォーマーだが、ホークスの歴史を見ても屈指の名内野手なのは間違いがない。

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【キャリア】

鹿児島県姶良市出身。鹿児島工から99年ドラフト4位で福岡ダイエーに入団。遊撃手として活躍。2012年シアトル・マリナーズ=SEA移籍。

【タイトル、それに準ずる記録】

NPB
●盗塁王1 ●最多安打1 ○最多三塁打3
・打撃10傑入り3・OPS.900以上0 ・RC100以上0 規定打席以上8シーズン
ベストナイン2回、ゴールドグラブ2回、オールスター8回

【論評】

打者としてはイチローに似た部分が多い。ボールカットが巧みなうえに、バットコントロールも良い。振りも鋭く、広角に打つこともできる。さらに俊足。早打ちなところも似ている。守備位置は違うが、遊撃手としてグラブさばきもうまいし、肩も強い。長打力はややイチローに及ばない。

NPBでの一流の実績はそれを物語っているが、MLBにおけるNPB内野手の評価が「控えクラス」と完全に固定されたために、SEAでは最初からベンチウォーマーだった。
守備範囲では、正遊撃手のブレンダン・ライアンよりも狭いが、打撃では恐らくライアンより上だろう。レギュラーで使っていれば、意外な成績を挙げたかもしれない。
しかし、今の境遇に腐ることなく元気いっぱいにふるまっている。
7月末のトレード期限に向けて、彼が今の地位を保てるかどうか、やや心配だが、活躍の機会がくることを祈念したい。

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