防御率1位になったにもかかわらず、タイトルが取れなかった不思議な投手。彼も短命だった。
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【キャリア】

三重県出身、四日市商高から1950年南海入団、投手として活躍。54年高橋、56年毎日、58年広島に移籍。同年引退。

【タイトル、それに準ずる記録】
○最多完封1
・防御率10傑入り2・WHIP1.00以下0 ・DIPS2.5以下0 規定投球回数以上2シーズン

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【論評】

四日市商高では伊藤四郎と同期。
1950年、南海に入団。エリートではなく、実質的な二軍だった南海土木から這い上がった投手だった。51年には江藤、柚木、中谷に次ぐ4番手として10勝を挙げた。この年の規定投球回数は135回と決められていたが、上位球団の標準回数は164回と決められており、防御率1位でありながら同僚の柚木にタイトルを奪われた。誠に不思議な裁定だ。

翌年も16勝と活躍するが、以降、元々の荒れ球に加えて球威も落ち、急速に衰えた。以後も5シーズンを投げたが、1勝もできなかった。

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